都市銀行から信用組合まで547事業者(2018年現在)が存在する金融業界。中でも地方銀行や信用金庫・組合では地域性や企業の特色を活かした通帳が発行されています。多様なデザインが全国各地で活躍している姿は交通系ICカードに通ずるものがあると思い、鉄道系WEBサイトではありますが通帳イラストの掲載を始めました。ご覧になりたい金融事業者を選択してください。ページ下部には通帳についてのQ&Aも掲載中。

通帳図鑑

金融機関で見かけるもの図鑑

通帳Q&A

A1:金融機関が預金者に対して「預金者」であることを示すために交付するものです。預金の預け入れや払い戻しの証明書としての側面もあります。

A2:昔は本のように縦書き・縦開きの通帳が主流でした。自動取引装置(ATM)の誕生によって機械処理に適した横書き・横開き(NCR2000号規格)に統一されました。茨城県の常陽銀行では長らく規格とは異なる長細い通帳が使用されています。

A3:「カラーユニバーサルデザイン」を採用した通帳にデザイン変更するというのが近年の傾向です。見やすい書体の使用やメリハリのある色使いで左右視点移動をしやすくするなどの工夫がなされています。他にも統合合併や企業ロゴの変更に伴ってデザインを一新する例もあります。

A4:通帳は1冊ごとに年間200円の印紙税が課せられており、金融機関は発行済通帳数に応じて納税をしています。他にも通帳印刷費やATM更新費用など「通帳を発行する」ことによる経費を抑えたいのが本音です。通帳発行型預金には口座維持費や無利子設定がなされる時代も遠くないかもしれません。

A5:通帳は自動通帳発行機というもので発行されます。メーカーや機種の違いで磁気テープ位置が異なります。代表的なメーカーは沖電気(OKI)や富士通、新興製作所など。

A6:大雑把に磁界の強さをエルステッド(Oe)、磁石の強さをガウス(G)という単位で表します。1Oe=1Gの関係にあり、磁気テープなどはnOe=n-100Gまでの磁力に耐えることができるとされています。一般的な通帳は650Oeの保磁力を持っているので、550Gまでの磁力に耐えられるということです。タブレット端末に密着した場合(約400G)には耐えられるけれど、マグネット(800G)には耐えられないということを表しています。

A7:高保磁力通帳のことです。2500Oeから4000Oeまでの保磁力を有しており、一般的な磁石の磁力にも耐えることができる通帳です。(磁気テープの保磁力についてはQ6をご覧ください)


通帳Q&Aは随時更新しています。通帳に関する豆知識をお持ちの方はこちらに情報提供いただけると幸いです。